Ananda Yoga

キヅキ|ヨガインストラクター養成エッセイ

キヅキ(気づき)

Ananda Yoga

キヅキ(気づき)

人生においてキヅキとは意味深いものだ
人間は生きている中であることを繰り返し続けている
それは外界からの刺激を受け、心で認識し、色々な反応(心の作用)を示すというサイクルだ
このサイクルは知らない間に、無意識のうちにくるくると回り続けている

人生を豊かにするためには3つ目に上げた反応(心の作用)を自己でコントロールする必要がある

しかし、困ったことに心は自動的に動き続けているそれも無意識に
あっと思った先にはもう違う刺激を受け、認識し反応しているのだから
私は、なんて厄介なものだろうかと思った

自己で心の作用をコントロールする唯一の方法、
それは意識し続けることによるキヅキである
どんなことにも意識的であり、さらにそれを持続することで
心の動きを感じることができる
ときには心が動くスピードを緩め、抱かなくてもよい感情を生まずに済んだりするのだ
もう一度述べるが
まず、意識的でありキヅキを入れるところからはじまる
これは、超美人ヨガで学んだことの一つだ

なぜ私はここにいるのだろう昔から学校や仕事は滅多な事がない限り休んだ事はない
それなのに私は今休職をして3週間目にはいっていた
体が思うように動かなくなった
幼い頃から便秘とは友達であったがその他は元気そのものだと思っていたしかし、違った。

この病気になって初めて家(かぞく)から3週間も離れて病院で過ごしている
こんな経験ははじめてだなぜなら今まで家から出ることを許されなかったからだ
大学も家から通える範囲で選択し、就職先も実家から通える場所しか許されなかった
友達との旅行でさえもすんなり出してはくれなかった気づけば体は悲鳴をあげていた
心も同様に悲鳴を上げてくれていたのだキヅキをくれたのだこうでもしないと私は気づけなかった

物心ついたころから好きな食べ物、好きな色自分がしたい事、自分が考えること
すべて否定されてきた
「それは違う」
「こっちの方が正しい」
自分の考えはいつの間にか無くなってしまっていた
そして、自分で考える能力さえも低下していった
気づいた頃には驚くほど親の望むゆかちゃんにすり変わっていた
自分でそういう道を選んだのだろうがそれはとてつもなく違和感のある世界だった

一歩踏み出し大阪に飛び出した後の今ではたいしたことのない一歩に思えるが
当時の私には、なかなか踏み出せず、とても勇気のいる行動であった
どれだけ足踏みしたであろうか、だが私にとっては意味のある一歩だった
これもすべて、あの時のキヅキがあったからここまでこれたのだ

心と体は同じものである表れ方が違うだけであり体を制御できればプラーナを制御でき
最終的には心の作用をも制御できるようになる
これもヨガで学んだことの一つだ

ヨガを学ぼうとおもったきっかけはこの病気になったからだ
甲状腺にホルモンを出すよう甲状腺に命じる指令ホルモンがある
その指令ホルモンが脳下垂体より出るのだが
いつの間にか全くでなくなったのだ

出ないホルモンは薬を飲んで補うしかなっかた
3週間以上あらゆる精密検査をしても私の病気の原因は分からなかった
原因不明だ原因が判明せず、はじめは不安だっただかすぐ不安は消えていった
なぜなら原因はなんとなく自分で分かっていたからであろう
この病気は腫瘍があるわけでも、梗塞や出血があるわけでもないただ、自分の心が限界を迎え
脳からホルモンを出す事を止めてしまったのだ
心が限界、体も限界心が疲れてしまった体も疲れる

心と体は同じものである表れ方が違うだけであり体を制御できればプラーナを制御でき
最終的には心の作用をも制御できるようになるこういう事だ

このままではいけない
そう思った

ヨガについては特別重きを置いていたわけではなかった
大好きで毎日、毎週やっているという訳でもはなかった
だが、自然と私は引き寄せられここにいた

仕事をやめ家を出てヨガを学びたいと家族に言うと
もちろん家族は大反対、いつもそう
「お前は間違っている」「親を、裏切るのか」
こうなる、、、、このまま引き下がれば同じこと
病気も治らない
もう逃げてはいけない
そう感じた。

ここで私は自分の人生を選んだ
親の望むゆかちゃんの人生はもうやめた
自分の人生と向き合うことから逃げ続けることはやめた

超美人ヨガで学んだことは私に大きな衝撃を与えてた
すべてが、繋がった、

26年間お疲れ様、そして今まで逃げてきた自分にさようなら
いかに、気づこうとせず、気づかないふりをして生きてきたか

学びを深めれば深めるほど、意識的にすごせば過ごすほど
手に取って感じることができた

はじめは意識も浅く、持続性も乏しかった
だが徐々に意識することを続けるとキヅキが生まれるようになった

あぁこれか、これがキヅキというものか

そんなことが増えていき
心の動きが分かるようになってきた
そして、心の作用をコントロールできるようになってきたのだ

するとどうであろうか
大阪に出てからヨガを学び2か月が経ったころ
ホルモンの定期検査を受けたとき
指令ホルモンの数値がお0から0.002となっていた

それから徐々に数値は上がり、今では薬は飲んでいない
検査を受けたわけではないが、ホルモンが出なかった頃の症状は今はない

さらに、27年間親友であった便秘は少しづつ改善傾向にある
市販の薬では出すことができず、病院の強力な薬も効かなくなり
ホルモンの病気になった頃は、ほぼ排泄できず
大腸が拡張してしまい大変なことになってしまっていたが

今では市販薬も飲まずゆっくりだが動いてくれている
ゆっくりだが体は動き出してくれていると感じた

このことから、キヅキの重要性を知った
気づかなければ、あの場所から抜け出すこともなく
病気も治ることはなかったであろう

キヅキは自分を救った
キヅキに、自分に無限の可能性を感じた

もともと、人は素晴らしい存在である
ただそこに戻るのみ
これもまたヨガで学んだことのひとつである

本来の自己と向き合えるときはそう遠くないと感じる

私はこの1年の実体験から
キヅキの重要性を学び人生が180度変わった

真の自分(本来の自己)に戻っていくことを感じた
私はこれからもキヅキから様々な事を学び
どんどん変化していくであろう

キヅキの無限の可能性を抱きながら
人生を歩んでいくであろう


<ヨガインストラクター養成エッセイTOPへ戻る>