Ananda Yoga

常若の思想|ヨガインストラクター養成エッセイ

常若の思想、伊勢神宮とヨガの結び

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常若の思想、伊勢神宮とヨガの結び

2013年、いままでご縁のなかった伊勢神宮への参拝が自然にセッティングされてしまうような一年でした。

そこでは、yogaを行った時のような、厳かな気持ちになる感覚や気づきという点で、仏と神社!?という組み合わせではありますが、この2つのそれぞれの持つエネルギーに触れる事は自分にとってとても大切な時間となりました。 


「神宮」とは・・・

通称伊勢神宮と呼ばれている「神宮」は、皇室の先祖神である天照大神を祀る皇大神宮(内宮)と、食物と産業の守り神である豊受大神を祀る豊受大神宮(外宮)をはじめとする別宮や所官社などを含めた125の社の総称です。

14ある別宮には、天照大神の親神である、イザナギノミコト、イザナミノミコトをはじめ、兄弟神であるスサノオノミコトやツキヨミノミコト、風の神様や土の神様、伊勢の地を天照大神が鎮座する土地、と定めたヤマトヒメノミコトなど、自然や日本の成り立ち、伊勢神宮の成り立ちにかかせない神様がおまつりされています。


「式年遷宮」とは・・・キーワードは「常若」

神宮には20年に1度神様のお引越しをするお祭り「式年遷宮」があり、今年は第62回式年遷宮が行われました。

遷宮は内宮、外宮すべての御正宮、別宮で行われます。これまでの20年間とまったく同じ形に造り替えられ、現在の御宮が建っている場所からお隣の敷地へ、右から左へ、左から右へと移動します。

御正宮だけではなく、御装束神宝や調度品など、すべてのものがまったく同じように新調されます。

第62回の式年遷宮においては、65棟の社殿が建て替えられ、使われる檜は10000本、新調される装束や宝物は約700種類(1500点以上)とされています。

20年に1度という式年の由来には諸説ありますが、宮を建て替える役目の「宮大工」さんが20才で入門、40代で一人前に、60代で指導者の立場になる事からくる伝統技術継承説が有力とされています。

日本独自の匠の技といわれる神宝を作り上げる技術の継承も重要とされています。現在の神宝も、日本でお一人しか作れないという物もあるそうです。(せんぐう館でのお話)

一般的に古いものを残すには、保存という方法がとられますが、20年に1度御宮を遷す行為によって永遠に形を残すという伝承方法は他にはないシステムだといえます。

ここに遷宮のキーワードでもある「常若」の思想を強く感じることができます。

★輪廻転生(器である肉体は入れ替わっても、魂は不滅)の考え方にもにている
★ピラミットやパルテノン神殿と比べ、「世界で一番古くて新しい」と称えられてる


神宮の魅力とyogaにおける常若

★厳かな神宮の森で、おかげさま精神UP 気がよいものに触れる(緑、香り、みずみずしい空気) 浄化
★いつも、ただそこにあるもの、を前にその時の様々な感情も受け入れる(気付き、妄想から今を生きる、に)
★良いも悪いも味わう
★執着をなくす=常若 神宮とyogaの結び


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