チャクラとマズロー欲求5段階説

チャクラとマズローの欲求5段階説

チャクラとマズローの欲求5段階説

アメリカの心理学者であるアブラハム・マズローは、人間は自己実現に向かって絶えず成長する生き物だと仮定しています。

そして、人間の欲求にはピラミッド型になった5つの段階があり、一つ下の欲求が満たされるとその上の欲求が生まれるとしています。

この考えはヨガにおけるチャクラ(Chakra)の考えと似ています。

チャクラは7つ(厳密に言えば6つのチャクラとプラスα)あり、ヨガの訓練を通して、徐々にチャクラが活性化していくと考えます。その仕方としてはマズローの欲求5段階説と同じように一つ下のチャクラが活性化すると、次のチャクラが働き出します。

チャクラも下から順番に上位のチャクラへと進んでいきます。

最終的に最上位であるサハスラーラが覚醒すればヨガの目的はほぼ達成されたと考えてよいでしょう。


7つのチャクラと欲求5段階

以下にマズローの欲求5段階と7つのチャクラの関係について考えてみます。

第1段階: 生理的欲求
これは欲求5段階 の一番下になります。
生きていくための基本的な欲求で、食欲、睡眠欲が当てはまります。

動物はこのレベルで生きていると考えることができます。
一方で、人間はこのレベルにとどまらず上の欲求へと進んでいくのが一般的でしょう。

チャクラで言えば、一番下のムーラダーラチャクラに対応しています。

動物にはチャクラはあるでしょうか?

ヨガではあると考えます。

そして、動物の最上位のチャクラがムーラダーラチャクラになります。

動物がマズローの欲求5段階説における第1段階である生理的欲求を越えることはないという考えは、チャクラの動物の最上位のチャクラがムーラダーラチャクラであるという考えと完全に一致します。動物はムーラダーラチャクラより上位のチャクラがありません。

第2段階: 安全欲求
これは欲求5段階の下から2番目になります。
安全な生活、安心できる生活を求める欲求です。
健康や経済的な問題が当てはまります。

チャクラで言えば、やはりムーラダーラチャクラに対応しています。

ムーラダーラチャクラの1つ上はスヴァディスサーナチャクラですが、それぞれの特徴を考えると、ムーラダーラチャクラが適切です。なぜならムーラダーラチャクラの大きな特徴が安心、安定だからです。

しかし、ムーラダーラとスヴァディスサーナは非常に近い存在(その場所や性質など)なので、マズローの欲求5段階説の1番目と2番目は、チャクラで言えば、ムーラダーラとスヴァディスサーナチャクラに関係していると考えてよいでしょう。

第3段階: 社会的欲求
これは欲求5段階のちょうど真ん中、上からも下からも3番目になります。
社会に受け入れられたいという欲求です。
家族、友人、そして会社に受け入れられ、そこに属していたいというものです。
この欲求が満たされない状態が続くと、孤独や不安を感じやすくなり、鬱(うつ)になってしまうこともあるようです。

「日本の自殺者は毎年2万から3万人で推移しています。
自殺の原因は様々でしょうが、その1つとして、この3段階、社会的欲求が満たされないということがあるのかもしれません。

世界保健機構(WHO)によると、日本の自殺率は世界で最も高い水準(世界平均の約2倍)にあるそうです。

また、コロナ禍により、減少傾向にあった自殺者数が急激に増えているようです。

2020年10月の自殺者数は2153人(警察庁発表)で、新型コロナ死者数合計2087人(11月27日時点)を上回っています。
コロナで亡くなる方よりも、コロナの影響で自ら命を絶つ人の方が多いのでしょうか!?」

チャクラでは、マニピューラチャクラが対応するでしょう。

先ほどの自殺の話で言えば、マニピューラチャクラを覚醒させることで、エネルギーが充実し、精神的には自信を持つことができ、第3段階の社会的欲求を越えていくことができます。結果として、自殺という道を選ぶことはなくなるかもしれません。

第4段階: 承認欲求
これは欲求5段階の上から2番目になります。
第3段階の社会的欲求と似ていますが、社会に帰属するだけでなく、そこで認めてもらいたいという欲求です。
会社で出世したいとかがこの段階になります。

チャクラでは、やはりマニピューラチャクラに対応するでしょう。

第5段階: 自己実現欲求
これは欲求5段階の1番上になります。
自分の能力を最大限発揮し、自己実現したいという欲求です。
これは今までの4つの欲求とは全く異なったものです。

チャクラでは、マニピューラチャクラと、その1つ上のアナーハタチャクラが関係しているでしょう。
自己実現という点では、マニピューラチャクラに対応し、4つの欲求とは全く違ったものという点ではアナーハタチャクラに当てはまりそうです。

(第6段階: 自己超越
さらに、5段階の上には自己超越があるようです。
これは見返りを求めることなく、自我を忘れて純粋に目的に没頭する段階です。

チャクラでは、アナーハタチャクラと、それより上のチャクラに関係するでしょう。


以上、ヨガのチャクラとマズローの欲求5段階説について比較してみました。

当たり前ですが、完全に一致することはありません。

しかし、興味深いことは人間の成長、進化の方向は同じであるという点です。

あなたは現在どの段階に ありますか?

それが分かれば、チャクラとの関係で、ヨガではどのような訓練をすればよいのかが分かります。

マズローヨガといったヨガが新たに生まれるかもしれませんね?!



<チャクラTOP>

<ヨガ哲学理論TOP>