ヨガ(Yoga)と言えば、ほとんどの人が身体を使った様々な姿勢であるアーサナ(ポーズ)を思い浮かべるでしょう。しかし、それは比較的近年発達したヨガの1部分です。
ヨガの技術で最も重要なものは、アーサナではなくメディテーション(瞑想)です。
メディテーションの技術は奥深く、誰もがすぐに簡単にできるものではありません。したがって、その準備としてヨガではまずアーサナを行うことが推奨されます。
メディテーション(瞑想)とは何でしょうか。 これに明確に答えるのは難しいです。
ヨガにおける瞑想は、意識を1点に固定することということができるでしょう。そこから始まると言ってもよいでしょう。
そしてこの意識の1点への固定というのは非常に難しいです。やってみればわかりますが、私たちは数秒程度でも意識を固定することができません。瞑想の難しさは、こうした意識というものについてで説明できます。
ただ目を閉じて座っているだけでは、瞑想ではありません。意識の状態が大切なのです。
ヨガの父と呼ばれているパタンジャリは、ヨガの実践として8つの項目を提示しています。そして8つうちの後半の3つ(Pratyahara, Dharana,
Dyana)を瞑想と考えることもできます。
瞑想の効果は、いろんな研究ですでに証明されています。
例えば、肉体的には、心拍数や血圧が下がるので、高血圧や心臓病に良いとされています。さらに、免疫システムを刺激するので、慢性痛や喘息に効果があったり、病気になりにくくなったりします。
心の面では、精神的なパワーが強くなります。不安や恐れなどをあまり感じなくなったり、ストレスが軽くなったり、結果として、不眠症やうつ病、なんらかの依存症に効果が期待できます。
なにより、素晴らしいことは、瞑想には副作用はありません!
実践すればするほど効果が実感できます。毎日5分でも日々続けることが大切です。
注意)
メディテーション(瞑想)は正しく行わなければ、危険なものとなる可能性があります。ヨガもしくは瞑想の専門家から指導を受けて実践してください。