アーサナ(Asana)とは?

ヨガのアーサナ(Asana)

アーサナについて

アーサナ(Asana)とは、簡単に言えば様々なポーズ、ある種の姿勢のことです。

しかし、ここではもう少し詳しくアーサナについて見ていきます。

パタンジャリのヨガ・スートラには、ヨガのアーサナに関して簡潔な定義が示されています。

それは、”ゆったりしており、安定した姿勢”ということです。 

このことから、いろんなアーサナ(ポーズ)をやるときに大切なのは、まずはリラックス(ゆったり)し、楽な姿勢で、そして、しっかりした(安定した)形を維持することが大切だと分かります。

こうした方法でアーサナに取り組むことで、メディテーション(瞑想)のときに、長時間1つの姿勢で座り続けることができるようになります。

瞑想の時には、体を動かさないことが大切です。また体のことを忘れるくらい集中しなければなりません。そのために様々なアーサナの訓練により、体を強くまた柔軟にします。したがって、アーサナとは瞑想の準備と考えることができます。

また、アーサナはエネルギー(プラーナ)のチャンネルと精神的な中心部分を開くといった働きがあるといわれています。アーサナは身体を使った技術ですが、体だけにとどまらずより微細なプラーナや精神的な部分にも影響を及ぼすことができます。

アーサナにより、身体をコントロールすることができるようになると、心とエネルギーをも制御することが比較的やりやすくなります。 

そして、ヨガのアーサナはより高次の意識へとつながる道具にもなります。

ヨガの経典によれば、元々は8,400,000ものアーサナがあったと言われています。 
しかし、偉大なリシやヨギたちによって、今日知られているように、数百へと数が減らされました。


アーサナと動物のポーズ

ヨガのアーサナには、動物の名前がつけられていることが多くあります。 

これは、偉大なリシたちが動物の動きを観察することにより、どのように彼ら動物たちが、周りの環境や自身の体と調和させて生きているかを理解したからです。 

動物の動きを真似ることで、健康を維持することができ、そして自然に対応することができることがわかったのです。


アーサナとプラーナ

プラーナ(Prana)とは、生命エネルギーであり、私たちの身体全体に行き渡っています。 

身体が堅いのは、プラーナがブロックされており、また身体に毒素が溜まっているからだと考えられます。

毎日、アーサナや柔軟体操などをやっても身体が柔らかくならない人は、プラーナの流れが悪い、もしくは体に毒素が蓄積しているからかもしれません。そうすると身体を柔軟にするためには、ヨガのシャットカルマ(Shatkarma)やプラーナーヤーマ(Pranayama)の訓練が必要になります。

プラーナが流れ始めると、毒素が取り除かれ、身体全体が健康になっていきます。

プラーナが流れ出し、身体が柔軟になるにつれ、とてもできそうにないポーズが簡単にできるようになり、安定性と動きの優雅さが開発されます。


アーサナと心と体のつながり

心と身体は別々のものではありません。 

アーサナを行うことで、心と身体を一体化し調和させます。 

心と身体はどちらも緊張を内に秘めています。 

あらゆる心の緊張は肉体的なものと対応しています。 

同じようにあらゆる肉体的緊張は心のものと対応しています。

アーサナを行う1つの目的は、それらの緊張をほぐすことです。 

ヨガのアーサナを行うことで肉体レベルでそれらを扱い、心の緊張をといていきます。 体から心へ・・・。

例えば、心の緊張や抑圧は、肺の機能を弱め、呼吸のプロセスを阻害し、結果として喘息といった消耗性疾患へとつながっていきます。体を動かすアーサナを行うことで、心をリラックスさせ、こうした体への悪影響を少なくしていきます。

アーサナを実践していくうえでも「心とは何か?」「心と身体の関係は?」などを理解することが大切になります。
<心が分からなければ、ヨガは分からない!>

規則的なアーサナの訓練は身体を良い状態に維持し健康を増進します。 

さらに眠っていた潜在的なエネルギーを目覚めさせ、人生のあらゆる場面で、自信をもって生きていくことができるようになります。


アーサナとエクササイズ

ヨガのアーサナは、エクササイズの1種と考えれられることもあるようです。 

しかし、アーサナはエクササイズではありません。 

それは意識を拡大し、リラックスし、そして集中力を養う肉体的な技術ということができます。 

さらにアーサナはプラーナの流れを良くしたり、内臓を刺激しマッサージすることで健康的な身体を作り上げます。

ヨガのアーサナは、エクササイズではありませんが、それと補完的な関係にあります。 

エクササイズは適切な負荷を体に与えます。 

そうしないと筋力が落ち、骨が弱くなり、さらに酸素を吸収する能力が減少します。

アーサナとエクササイズの違いについて、アーサナを行ったときには呼吸と代謝速度がゆっくりとなり、酸素の消費が弱まり体温が低くなります。 

一方で、エクササイズでは、呼吸と代謝速度が上がり、酸素の消費が大きくなり、体温が上がります。

ヨガのアーサナは、代謝を弱める傾向があり、エクササイズは代謝を促進します。 

代謝が進むということは良いことのように感じるかもしれませんが、それは老化が進むとも考えられます。 

若いときは成長だったものが、大人になってからは老化となります。  

もし人間を冷凍保存したとしたら代謝は止まります。したがって肉体は何年でもその状態のままで維持することができます。月日が過ぎても若いままです。

ヨガとエクササイズの大きな違いは、ヨガが代謝を抑制する(若さを保つ)のに対して、エクササイズは代謝を促進する(老化する)方向へ進むということといえるかもしれません。もちろん適切な運動は大切なので、一概には言えませんが。

近年エクササイズ的なヨガが増えてきていますが、それは本来のヨガから遠ざかっており、今まで挙げてきたアーサナの効果を十分に得ることは難しいでしょう。

本来のヨガ」を実践しなければ、アーサナの効果を十分に得ることはできません


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